アプリリアRSV4は、スポーツ性とパフォーマンスの面で常にスーパースポーツモデルの基準となって来ました。短期間の間に7度の世界SBK選手権を含む54もの世界タイトルを獲得し成功を収めているアプリリアのレース部門の貴重な経験から引き出された技術は量産車に受け継がれ、アプリリアレーシングが用意したマシンに通じる興奮を誰にでも提供します。
高次元の設計と応用技術において明確なRSV4は、量産スポーツバイクではかつて無かった65°V4エンジンを軸に考案されました。GP250クラスにおいて143のグランプリレースを制し18のタイトルを勝ち取った名跡を受け継ぐフレーム技術を採用し、エンジンとバイクの運動性能を制御する最先端の応用電子システムによって強化されています。ライド-バイ-ワイヤ マルチマップ アクセルを標準採用した初めてのメーカーであり、自己キャリブレーションやウイリーコントロールといった独創的な機能を持つAPRCダイナミックコントロールシステムの特許を最初に取得したメーカーがアプリリアです。
アプリリアRSV4は、わずか数年でワールドSBKを制覇し、6年間に7つ世界タイトルを獲得して、初参戦のFIMスーパーストックカップでも優勝する能力がある、革新的なプロジェクトの自然な進化です。そのチャンピオンシップは、ファクトリー仕様から派生したバイクに捧げられました。ジャーナリストに絶賛され、世界中のライダーから絶大な支持を集めたRSV4は、右に出る者のいないセグメントを代表するモデルとなり、スポーツ性とパフォーマンスの基準点となりました。短い歴史の中で54もの選手権タイトルを獲得したアプリリアが、レース部門の勝利経験を活かすことで達成した最良の事例です。サーキットで研かれ、量産車に受け継がれた技術は、アプリリアレーシングが用意したマシンと同じ興奮を誰にでも提供します。
明晰な設計と応用技術においてぬかりのないRSV4は、量産スポーツバイクではかつて無かった65°V4エンジンを中心に構想が練られました。GP250クラスにおいて143のグランプリレースを制し18のタイトルを勝ち取った名跡を受け継ぐフレームを採用し、エンジンとバイクの運動性能を制御する最先端の応用電子システムによって強化されました。ライドバイワイヤマルチマップアクセルを標準装備した初めてのメーカーであり、自己較正やウイリーコントロールといった独特な機能を持ち、最高のパフォーマンスの供給効率をそれまでにないレベルにまで引き上げたAPRCダイナミックコントロールシステムの特許を最初に取得したメーカー。これがアプリリアの真の姿です。
RSV4 RF開発にあたっての大きな目標は、初代2009年モデルから離れた別のマシンに仕立てることでした。一切の妥協を排した最高のスーパーバイクであるために、パフォーマンスと効率性の面で現行アプリリアレーシングバイクに最も近いマシンとなりました。WSBKやmotoGPといった最高峰のスプリント選手権で培った経験のおかげで、アプリリアは、新しいフルライドバイワイヤスロットルや先進のAPRCダイナミックコントロールパッケージのような技術を量産車にフィードバックすることができます。
アプリリア RSV4 1100 Factoryは、アプリリアが設計し特許を取得したダイナミックコントロールパッケージを装備しています。APRC(アプリリア パフォーマンス ライド コントロール)は、ワールドスーパーバイクにおける勝利のテクノロジーから直接引き継がれたダイナミックコントロールシステムで、システムの作動を管理する慣性プラットフォームの独自の配置と方向づけが、バイクの動的状態の検出を最適化。その結果、さらに効果的な電子制御プロセスを可能にしました。 第四世代のアプリリアAPRCは、完全なフル ライド-バイ-ワイヤ スロットル コントロールによって電子制御スロットルバルブを管理するための他のコンポーネントを必要としません。これは重量の点で明らかなメリットとなります(従来のシステムと比較して590gの軽量化を達成)。
アプリリアRSV4 1100 Factoryに標準装備されたAPRCシステムには以下の機能が含まれます。
ATC: アプリリア・トラクション・コントロール
- ハンドルスイッチ部のジョイスティックによって、スロットルを戻すことなく8段階の設定に即座に調整可能。
AWC: アプリリア・ウイリー・コントロール
- 3段階のレベルに調整可能なウイリーコントロールシステムは、左スイッチボックスによって、ATCと同様スロットルを閉じることなく即座に調整できるようになりました。
新しい ALC: アプリリア・ローンチ・コントロール
- サーキットでの使用に限定され、3段階の設定が可能。さらに高効率な動作プロセスを採用しました。
新しい AQS: アプリリア・クイック・シフト
- スロットルを閉じることなく、クラッチも使わずにギアシフトが可能な電子制御システムで、クラッチレスのシフトダウンを可能にするダウンシフト機能も備えています。アクセルを開けた状態でのシフトダウン機能は他に類を見ません。
新しい APL: アプリリア・ピット・リミッター
- サーキットでのピットレーンで許可されている最高速度を選択して制限したり、公道上の制限速度に容易に合わせられるようにするシステムです。
新しい ACC:アプリリア・クルーズ・コントロール
- 電子的管理によりクルーズコントロールの導入が可能になりました。スロットルに触れることなく設定速度を維持できるため、長距離ツーリングに非常に便利です。
第4世代のAPRCシステムに加えて、RSV4 Factoryには、公道における安全性を飛躍的に高めるだけでなく、サーキットにおける最高のパフォーマンスも確保できるようBoschと共同開発された、高度なマルチマップコーナリングABSが標準装備されています。軽量コンパクトなボディユニットに精緻な機能を組み込んだ9.1MPシステムは、横加速度、フロントブレーキレバーにかかる圧力、ロール/ピッチ/ヨー角度、減速と安定性を絶妙にバランスさせるブレーキ動作の変化など、様々なパラメーターを常にモニターする専用アルゴリズムにより、ブレーキングとコーナーでのABS介入を最適化しました。ABSシステムは、突発的なブレーキングによるリアホイールのリフトを抑えるアプリリアRLM(リア リフトアップ ミティゲーション)システムとともに機能します。アプリリア専用のマップに従ってセッティングされたコーナリングABSは、感度を3段階に調整可能です。3種類のコーナリングABSマップは、3つのエンジンマップ(スポーツ、トラック、レース)のいずれとでも組み合わせることができ、経験や技術レベルの異なるライダーが、それぞれの走行スタイルに最適な組み合わせを選択することができます。3種類のマップはすべて「フルパワー」ですが、エンジンブレーキのかかり具合が異なります。
カラーTFTメーターパネルは、卓越した表示機能を持つデジタルコンピュータで、明るさを増すことでさらなる改善が図られました。選択できる2種類のスクリーンページは、多くの表示項目に対応しています。RSV4 1100 Factoryのアクセサリーとして利用可能なV4-MPは、Bluetoothを介して車両にスマートフォンを接続するアプリリア マルチメディア プラットフォームです。レースで行われているような、分析のために後でラップトップPCにダウンロード(またはスマートフォンに直接表示)できるデータを備えた、真のコーナーバイコーナー電子セッティング較正システムを初めて導入しています。コーナーごとに電子セッティングを管理できるよう、すでにマッピングされた豊富なサーキット情報の提供に加えて、アプリリアが提供したリストにない新しいサーキットの情報をユーザーが取得することも可能です。V4-MPには、スマートフォンの音声コマンドと電話の着信/発信を管理する、RSV4でアプリリアが初めて導入したインフォテイメントシステムも含まれています。これらの活用は、デジタルメーターでも表示、管理されます。
より効率的なコーナー立ち上がりとブレーキング
アプリリアは世界で最も優れたシャシーメーカーのひとつとして知られています。RSV4は、アプリリアがトップレベルの世界選手権で培った技術力の統合を象徴しています。今なお、他に類を見ない(前世代でも常に特色となっていた)RSV4
Factoryの特徴として、各部の取付位置が調整可能である標準のシャシーです。実際にアプリリアは、フレームへのエンジン搭載位置、ステアリングステムアングル、スイングアームピボットの高さとリアの車高をライダーが調整できる唯一のスーパーバイクで、まさにレーシングバイクそのものです。
アプリリア RSV4の極めて評価が高く魅力的なフレームの構造は変わっていません。
そしてそれは、鍛造および成形アルミ材の利点を活かした、完全にバランスの取れた剛性とねじれ柔軟性によって並外れた性能を約束します。フレームが提供する正確で広範囲な調整に合わせ、RSV4 1100 Factoryのフレームとサスペンションセッティング、重量配分が見直されました。新しいステアリングブッシュ(上下に各+ 3 mm)によって、キャスター角が減少し、新しいステアリングヨークのオフセットも2 mm減少しました。これによりホイールベースは4 mm短くなります。全体的な結果として、フロントエンドがライダーに近づき、敏捷性を低下させることなくフロントホイールへの荷重が増え、それゆえ安定性も増加しました。RSV4の卓越したポイントの1つである、繊細で重要なブレーキング-進入-コーナリングスピードの段階におけるパフォーマンスで、RSV4 1100 Factoryでさらなる向上を果たしました。それには、フロント周りの変更だけでなく、ライダーのコーナリングフィールを向上させるため、新しいセットアップとしてトラベルが5 mm長くなった(トータル125 mm)Öhlins製NIXフォークも貢献しています。サスペンションシステムは、アジャスタブルのTTXショックアブソーバーと同じく調整可能なステアリングダンパーという、名門Öhlins製の2つのアイテムによって完成されます。
コーナー立ち上がりでの安定性をさらに向上させるため、RSV4 1100 Factoryはスイングアームにもいくつかの変更を加えました。ヨーとねじれの剛性を大幅に高めることで、コーナー立ち上がりの精度が向上しています。 既存モデルよりトップグレードを装着していたブレーキシステムも、今回の重要なアップグレードの対象となりました。M50キャリパーから、より軽く効率的なBrembo製Stylemaフロントキャリパーが採用され、より高い摩擦性能を持つパッドが装備されました。極めて過酷な使用状況下でも動作温度をコントロール下に保ち、変わらないブレーキング性能を維持する、ブレーキキャリパーカーボンエアダクト(RS-GPでアプリリアレーシングが使用しているものと同等)をオプション設定しています。RSV4 1100 Factoryの車両重量は、新しいチタンエグゾーストサイレンサーと超軽量Bosch製リチウムバッテリーに採用により、燃料90%搭載状態で199 kgとなっています。
YouTubeアプリリアオフィシャル チャンネルで放映されている RSV4 1100ファクトリーの動画です。 |
メーカー希望小売価格:3,399,000円(10%税込) 税別3,090,000円
エンジン | 4ストローク 水冷65度 V 型4気筒 DOHC 4バルブ |
総排気量 | 1,078cc |
ボア×ストローク | 81 mm×52.3 mm |
圧縮比 | 13.6:1 |
最高出力 | 217HP(159.6kw) / 13,200rpm |
最大トルク | 122Nm / 11,000rpm |
燃料供給方式 | 電子制御燃料噴射システム、マレリ製 48 mm スロットルボディ、 ライド・バイ・ワイヤ エンジンマネージメントシステム |
点火方式 | 電子制御イグニッションシステム |
潤滑方式 | ウェットサンプ |
始動方式 | セルフ式 |
トランスミッション | 6速カセット式 |
アプリリア・クイック・シフト(AQS)付フルクロスレシオ | 1速: 2.600/2速: 2.063/3速: 1.700/4速: 1.476/5速: 1.307/6速: 1.222 |
一次減速比 | 1.659 |
最終減速比 | 41/16 (2.562) |
クラッチ | 機械式スリッパ―システム付湿式多板クラッチ |
フレーム | アルミツインスーパーフレーム |
Öhlins製ステアリングダンパー | |
サスペンション(F) | オーリンズ製NIXテレスコピック倒立フォーク 径43 mm ホイールトラベル125㎜ |
サスペンション(R) | オーリンズ製TTXモノショックビギーバックタイプ ホイールトラベル120㎜ |
ブレーキ(F) | 330 mm 軽量ステンレス製フローティングデュアルディスク、 ブレンボ製Stylemaモノブロック ラジアルマウント 30 mm 4 ピストンキャリパー |
ブレーキ(R) | 220 mm ディスク ブレンボ製 32 mm 2 ピストン フローティングキャリパー |
ABS | ボッシュ製9.1MPコーナリングABS 3マップ |
ホイール(F) | 3.5J x 17 軽量鍛造アルミホイール |
ホイール(R) | 6.0J x 17 軽量鍛造アルミホイール |
タイヤ(F) | 120/70-ZR17 |
タイヤ(R) | 200/55 ZR 17 |
全長 | 2,052 mm |
ホイールベース | 1,439 mm |
シート高 | 851 mm |
車両重量 | 199Kg(燃料90%搭載時) |
燃料タンク | 18.5 L |
商品に関する詳細情報は輸入元ピアジオグループジャパンのサイトをご参照下さい。