グランドクロスオーバー
スーパースポーツのDNAを受け継いだコンポーネントと最新の電子制御システムの搭載により、さまざまな走行シーンで求められる高い操縦安定性と快適な乗り心地を実現。長いホイールトラベルを持つ電子制御サスペンションや、アップライトなポジションを採用するなどスポーツツアラーの快適性と、スポーツアドベンチャーツアラーの多様性を融合させた。アグレッシブなスポーツライディングから、コンフォートな走りにも対応するスズキが新しく提案するグランドクロスオーバー。
優雅さと、スーパースポーツの持つアグレッシブさの融合するデザイン
スーパースポーツのシャープなラインと幾重にも重なるアクセントが印象的なスタイリング。
アップライトなライディングポジションや脚の長いプロポーションを採用したクロスオーバーの新しい可能性を表現する堂々とした佇まい。細部に至るまでこだわり抜き洗練された機能美は、ライダーの旅心を掻き立てる。
スズキインテリジェントライドシステム(S.I.R.S.)
ECM/電子制御スロットルバルブ/フューエルインジェクター/スロットルポジションセンサー/後車輪速センサー/ギヤポジションセンサー/クランクポジションセンサー/前車輪速センサー/イグニッションコイル/ディスプレイ
最新のスズキインテリジェントライドシステム(S.I.R.S.)を搭載。
路面の変化やライダーの好みに合わせた最適なパフォーマンスを提供し、ライディングに集中できるようS.I.R.S.がアシスト。ライダーの疲れを軽減し、走る楽しさをさらに感じることができる。
統合ライディングモードによる一括設定に加え、ライダーのスキルや好みにあわせたマニュアル設定も可能。
●S.I.R.S.(スズキインテリジェントライドシステム)とは、スズキの電子制御システムの総称です。
1 スズキドライブモードセレクターα(SDMS-α):統合ライディングモード
以下の3つの電子制御システムを統合コントロール
1-1 SDMS-α:パワーモードセレクター
3つの走行モードから任意のモードを選択し、エンジン制御マップの切替えが可能。最高出力は変わらず、出力フィーリングの違いを体感できるように設定。天候や、路面状況における様々な状況や、ライダーの好みに応じたモードを選択することでライディングをサポート。
モード1 最もシャープなスロットルレスポンスであり、すべてのスロットル開度において最大のエンジン出力が得られる特性。
スポーティな走りを味わうことができる。
モード2
モード1より中間のスロットル開度においてスロットルレスポンスがややマイルドな特性。
市街地走行やツーリングなどに適用するようセッティングされており、コントロール性が高いモードになっている。
最高出力値は変わらない。
モード3
モード2より高いスロットル開度までスロットルレスポンスがマイルドな特性。最高出力値は変わらないが、非常に滑らかな加速が得られる。
最も穏やかなスロットルレスポンスとトルク特性が特長。ウエットな路面や滑りやすい路面などでライダーの負担を軽減。
1-2 SDMS-α:スマートT.L.R . (トラクション、リフト、ロールトルク)コントロール
スズキトラクションコントロールシステム(STCS)
前後輪の速度センサー、スロットルポジションセンサー、クランクポジションセンサー、ギヤポジションセンサーの情報により、リヤタイヤのホイールスピンを検出した際、速やかにエンジン出力をコントロールする。路面の状況やライダーの経験値などに合わせて、7モード(+OFF)からシステムの介入レベルが選択可能。エンジン出力を効率よく路面に伝え、より快適なライディングを楽しむことができる。スズキトラクションコントロールシステムは、走行を補助するシステムであり、スリップ(スピン)の発生や転倒を完全に防止するものではありません。機能には限界がありますので、システムに頼らず安全運転を心がけてください。
リフトリミッター
前輪のリフトを抑えながら効率の良い加速が得られるシステムを搭載。スズキトラクションコントロールシステム(STCS)と相互に連動して介入レベルが自動設定。リフトリミッターの作動中は、ディスプレイSDMSの位置にインジケーター「LF」が点滅。リフトリミッターは、あらゆる条件下での前輪の浮き上がりを抑制するものではありません。悪路や坂道、また車両後部に積載している状態などでは浮き上がりが発生しやすくなります。
ロールトルクコントロール
IMUと前後輪の車輪速センサーおよび車体姿勢を検出し、車体のバンク角と車輪の回転数に応じて後輪の駆動力をコントロールし、最適な加速ができるようトルクを制御する。スズキ二輪車初となるロールトルクコントロールは、スズキトラクションコントロールシステム(STCS)と相互に連動して介入レベルが自動設定。ロールトルクコントロールシステムは、走行を補助するシステムであり、スリップ(スピン)の発生や転倒を完全に防止するものではありません。コーナーの手前では十分に減速するなど、走行環境に合った安全運転を心がけてください。
1-3 SDMS-α:アクティブダンピングコントロール(AD)
スズキアドバンスドエレクトロニックサスペンション(S. A. E. S.)は、「H(ハード)」、「M(ミディアム)」、「S(ソフト)」、およびカスタマイズ可能な「U(ユーザー)」の4つから減衰力のモードを選択できる。統合ライディングモードでは「Aモード:H」「Bモード:M」「Cモード:S」が標準設定されているが、プリセットされたモードを変更することも可能。減衰力は、選択したモードに応じその時々の状況に合わせて自動的に調整される。また、ユーザーモード「U」では、「H」「M」「S」を基本に、ライダーの好みに合わせてフロントとリヤの減衰力をそれぞれ±3段階で調整可能。
LEDヘッドランプ、ポジションランプ
縦に2灯配置したLEDヘッドランプはモノフォーカスタイプを採用し、小型軽量ながらもクリアな前方視界を確保する。コンパクトな面発光LEDポジションランプは、フロントカウルの側面に沿ってヘッドランプの側面に配置され、存在感のあるシャープな表情を演出する。
振動抑制による快適な乗り心地
フローティングハンドルマウントやラバー付きフットレストの採用など、多岐に渡り振動の低減を追求することで、よりリラックスでき快適な長距離ツーリングを楽しめる。シートは、長距離走行時の快適性とスタイリングをより魅力的にするスポーティなデザイン。グリップ性の高いシート表皮は、自由度の高いライディングポジションと快適なライディングに貢献。ピリオンシートは、シート形状や厚さ、サイズを最適化し、優しい乗り心地を提供。
卓越したスポーツクロスオーバーライディングを体験
軽快性、安定性、コントロール性の最適なバランスを実現するため、スーパースポーツの動力性能とスポーツアドベンチャーツアラーの多様性を高次元で融合。GSX-RのDNAを受け継ぐエンジン、フレーム、スイングアームをベースに長いホイールトラベルを持ち、さまざまな走行状況に応じて、減衰力やリヤのプリロードを電子制御するスズキアドバンスドエレクトロニックサスペンション(S.A.E.S.)を組み合わせることでスポーツクロスオーバーライディングを実現している。そのほか、アップライトなライディングポジション、振動を低減するフローティングハンドルマウントやラバー付フットレストに加え快適性に優れたシートなど、細部にまでこだわった仕様としている。また、先進の制御システムS.I.R.S.(スズキ・インテリジェント・ライド・システム)も、エキサイティングで快適なクロスオーバーライディングの実現に貢献している。
LEDリヤコンビネーションランプ
クリアレンズを採用した薄くフラットなLEDコンビネーションランプは、スレンダーなテールセクションをスタイリッシュに仕上げ、スタイリング全体の先進性に調和する。
スズキアドバンスド エレクトロニックサスペンション(S.A.E.S.)
2 スズキロードアダプティブスタビライゼーションシステム(SRAS)
SRASは、SDMS-αと連携して、通常路面走行時の応答性を重視した設定と、石畳や凹凸のある路面を走行する際に乗り心地をより滑らかにする設定をシームレスに切り替える。OFFにすることも可能。凹凸のある路面走行を検出するとスズキフローティングライドコントロール(SFRC)が自動的に切り替えし、スムーズな走行に貢献。前後サスペンションストロークセンサーからの車両データを組み合わせ、さまざまな走行シーンに求められる優れたサスペンション特性を実現。
3 オートマチックリヤサスペンションモード
AUTOモード/マニュアルモード
リヤサスペンションのプリロードアジャスターを電子制御化することにより、サスペンションモードを走行シーンに応じて4つの中から選択可能。
AUTOモードは、リヤサスペンションのプリロードと減衰力を自動で調整。タンデムや荷物の積載状態に応じて車体姿勢の変化を検知し、適切な姿勢を保つよう自動補正するオートレベリング(プリロード補正)機能を搭載。積載状況に合わせてフロントの減衰力も自動に調整する。
マニュアルモードは、@一人乗り、A一人乗り+荷物積載、B二人乗りの3つのモードから選択。
さらに、ライダーの好みに合わせAUTOモードでは±3段階、マニュアルモードでは±4段階の調整が可能。
4 電子制御スロットルシステム
エンジンをきめ細かく制御することができ、様々なシーンで、ライダーに忠実に応えるスロットルフィーリングを実現。また、双方向クイックシフトシステムなどライダーを補助する有効な電子制御システムの導入を可能とし、乗り易さと高い操作性に貢献。
リヤキャリアとクラブバー
デザイン性と実用性を兼ね備えた軽量なグラブバー付きアルミ製リヤキャリアを標準装備。クラブバーは、握りやすい形状とすることでタンデムライダーをサポート。荷物の積載や純正アクセサリーのサイドケース(別売り)装着に対応。最大耐荷重:6kg
マルチインフォメーションディスプレイ
6.5インチフルカラー TFT液晶マルチインフォメーションディスプレイを採用。二輪車専用に開発されたディスプレイは、傷が付きにくく、明るい光の下での視認性を向上させる反射防止コーティングが施されている。デイモード(白)とナイトモード(黒)の表示モードを手動または自動で切り替えることができるので、時間や走行状況に関係なく可視性を最大限に高める。ディスプレイは車両のシステム、設定、リアルタイムの運転状況を表示するだけでなく、専用アプリ「SUZUKI
mySPIN※1」をインストールしたスマートフォンと連携することにより、さまざまな便利なアプリや機能を利用できる。マルチインフォメーションディスプレイの左横には、スマートフォン等の充電に便利なUSBソケットを搭載。
高い防風性能
ウインドスクリーン/ナックルカバー
フロントカウルは、走行時に発生する負圧の発生を抑制するレイヤードデザインを採用し不快な風の巻き込を防止する。また、カウルの形状は幅広形状とし3段階の高さ調整可能なウインドスクリーンや標準装備のナックルカバー等と合わせて風洞実験を重ね徹底したエアロダイナミクスを追求する事で、高い防風効果と魅力的な外観を両立させている。
5 双方向クイックシフトシステム
ライダーがクラッチやスロットル操作をせずにシフトアップ/ダウンが可能なシステム。OFFにすることも可能。シフトアップ時、スピーディなシフトアップが可能となり、ほぼ連続的な加速を得ることができる。
シフトダウン時は、自動的にスロットルバルブを開けることでエンジン回転数を僅かに上げ、ギヤドッグ負荷を瞬間的に抜くことにより、スロットルのブリッピングやクラッチ操作をすることなく、スピーディかつスムーズなシフトダウンを行うことができる。各ギヤ、各回転域で最適なセッティングとすることで、快適なシフトフィーリングを実現。ギヤシフトを繰り返す状況でのクラッチ及びスロットル操作を省略できることにより、ライダーの疲労を軽減。
6 スマートクルーズコントロール
スマートクルーズコントロール スイッチ
スロットルを操作せずに設定速度を維持できる機能。2速以上で30km/h 〜の速度設定が可能。双方向クイックシフトシステムを使ったシフト操作もできる。これにより、長距離を快適に走行できる。システム状態はディスプレイに表示され、左ハンドルスイッチ(+/−)を使って簡単に速度の調整が可能。セットした速度をキャンセルした後、前回セットした速度に戻すレジューム機能も装備している。
7 モーショントラックブレーキシステム
IMUからの情報に基づき、直進時に加え、コーナリング時の状況に応じてABSが作動。車輪をロックさせずに効率よく減速することが可能。ABSは制動距離を短くするためのシステムではありません。コーナーの手前では十分に減速するなど、走行環境に合った安全運転を心がけてください。
8 スロープディペンデントコントロールシステム
下り坂を走行しているときにライダーがブレーキ操作を行った場合、IMUが車体姿勢を検知し、勾配に応じてABSの作動を最適化することで、後輪のリフトを減らし安定した制動を行う。
9 スズキイージースタートシステム
ワンプッシュで始動が可能なスズキイージースタートシステムを装備。スターターボタンを押すと一定時間スターターモーターが回転。ECM(エンジンコントロールモジュール)が始動状況を認識してスターターモーターを止める。
10 ローRPMアシスト
発進時や低回転走行時に、エンジン回転数、ギヤポジション、スロットル開度、クラッチスイッチの情報を用いて制御する。発進時のエンジン回転の落ち込みが緩和され、スムーズな発進を実現。また渋滞時の低速走行や、Uターンの際もエンジン回転の落ち込みを感じにくくライダーをサポート。
メーカー希望小売価格:1,991,000円(消費税抜き1,810,000円)
SCS価格:お問い合わせ下さい
トリトンブルーメタリック(YSF)
グラススパークルブラック(YVB)
パールマットシャドーグリーン(QU5)
型式 | 8BL-EK1AA | |
全長 / 全幅 / 全高 | 2,150mm / 925mm / 1,350mm | |
軸間距離 / 最低地上高 | 1,470mm / 155mm | |
シート高 | 830mm | |
装備重量 ※1 | 232kg | |
燃料消費率 ※2 | 国土交通省届出値:定地燃費値 ※3 | 20.8km/L(60km/h) 2名乗車時 |
WMTCモード値 ※4 | 17.0km/L(クラス3、サブクラス3-2) 1名乗車時 | |
最小回転半径 | 3.2m | |
エンジン型式 / 弁方式 | DTB1・水冷・4サイクル・直列4気筒 / DOHC・4バルブ | |
総排気量 | 998cm3 | |
内径×行程 / 圧縮比 | 73.4mm×59.0mm / 12.2:1 | |
最高出力 ※5 | 110kW〈150PS〉 / 11,000rpm | |
最大トルク ※5 | 105N・m〈10.7kgf・m〉 / 9,250rpm | |
燃料供給装置 | フューエルインジェクションシステム | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | フルトランジスタ式 | |
潤滑方式 | 圧送式ウェットサンプ | |
潤滑油容量 | 3.4L | |
燃料タンク容量 | 19L | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.562 |
2速 | 2.052 | |
3速 | 1.714 | |
4速 | 1.5 | |
5速 | 1.36 | |
6速 | 1.269 | |
減速比(1次 / 2次) | 1.553 / 2.588 | |
フレーム形式 | ダイヤモンド | |
キャスター / トレール | 25.5°/ 97mm | |
ブレーキ形式(前 / 後) | 油圧式ダブルディスク(ABS) / 油圧式シングルディスク(ABS) | |
タイヤサイズ(前 / 後) | 120/70ZR17M/C(58W) / 190/50ZR17M/C(73W) | |
舵取り角左右 | 31° | |
乗車定員 | 2名 |
尚、商品に関する詳細情報はスズキのホームページをご参照下さい。
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